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神田通信機 TYO: 【1992】

投稿日 : 2016年7月23日

同社は1947年に通信機器の部品製造、修理、販売、通信電灯工事の請負を目的として東京都千代田区神田に資本金195千円にて設立。2013年に東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を公開。

現在は通信関連工事主体とし、電話設備の設置やネットワーク構築を手掛ける。照明制御事業にも参入。

時価総額13.4億円、PBR0.38倍、現預金12億円、有価証券9.9億円、有利子負債1.9億円。(2016年会社四季報秋、同社平成28年度決算短信参照)

同社は以上のことから時価総額に対し豊富に現金を含んでいる会社という事が分かる。

事業内容については建築事業、情報ビジネス業を主軸業として行っており、基盤となる業種は建築事業。照明制御システムが昨年下期で黒字になったが、今期上半期では不調となっており、来季は通年で売上を確保して行く必要があると考える。建築事業については毎年ほぼ横ばいの推移となっており今後はオリンピックに伴う建築ラッシュを視野に入れた照明制御システムの売上げがキーとなる。

役員報酬は全役員10人で(社外役員含む)11,000万円

資産的には東京都千代田区に自社ビルを保有

IR担当者との面談の結果、現預金の使い道について直近では配当の予定はなく、来年2017年は会社設立70周年となるため、記念配当もしくはこのまま黒字での経営が続けば来年以降の配当も視野に入れる方向で検討中との事。

現状での財務状況を考慮すると経営自体は黒字。しかしながら過大な現預金及び本業とは関連性のない有価証券投資に10億円近く回されており、使い道のない資産については直近投資が必要な分野への先行投資若しくは低PBR化を脱するための増配等の大規模な株主還元の実施を行う必要があると考える。

下記に同社の過去5年間の現金及び投資有価証券の推移を記載する。

 
 

神田通信機過去5年の現預金、有価証券の推移

年月 現預金 有価証券
28年 12.4億 9.97億
27年 10.3億 7.62億
26年 10.2億 5.64億
25年 12.1億 4.46億
24年 8.1億 3.35億
平均 10.62億 6.2億

 

上記の通り同社は現預金と併せ有価証券の保有割合も大きい事が分かる。

但し有価証券については株価の推移及び価格上昇によって含み益の増大にも
繋がっている。

有価証券の含み益が蓄積されている事自体は歓迎されるべき状況ではあるものの、同社の時価総額に対して現在の有価証券の保有割合はバランス的にも不釣り合いである事や今後の有価証券の価格推移において株価下落のリスクも考慮し早い時期での現金化及び株主還元を期待したい。

同社は上記の記載通り現預金、有価証券の保有率が非常に大きく、直近での本業への投資予定もない事から使い道のない現金及び資産については株主への還元に当てられるべきであり財務状況のスリム化を図るべきであると考える。

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